山岳森林地域における森林バイオマスのエネルギー利用の可能性と基盤整備の効果(<特集>バイオマス)

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タイトル別名
  • Possibility of energy use of forest biomass and effect of forest road network in mountainous area.(<SPECIAL ISSUE>BIOMASS)
  • 山岳森林地域における森林バイオマスのエネルギー利用の可能性と基盤整備の効果
  • サンガク シンリン チイキ ニ オケル シンリン バイオマス ノ エネルギー リヨウ ノ カノウセイ ト キバン セイビ ノ コウカ

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抄録

埼玉県秩父地域を対象とし,森林バイオマスの収集費用を算出してバイオマス発電の採算性を検討した。森林簿を使用して小班ごとに伐採方法を分類し,バイオマス発生量を算出した。また地形条件および道路からの集材距離に応じて収集作業システムを設定し,バイオマスの収集費用を計算した。バイオマス発電プラントとして対象地域内に中型のプラントを1基設営する集中型と小型のプラントを9基設営する分散型とを想定し,トラック輸送費用および収集費用を算出した。採算性を考慮すると,集中型において19.0GWh/年のエネルギー量が利用可能となり,分散型の場合は採算割れとなった。また,集材距離が現状より100m短縮した状況では集中型で利用可能量がわずかに増加した。さらに,集材距離が最大100mとなるまで基盤整備が進んだ状況を想定すると,集中型では利用可能量が92.4GWh/年に増加し,分散型でも2.8GWh/年が利用可能となった。

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参考文献 (27)*注記

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