呼気試験標準化試案のサンプリングポイントの検討

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  • Evaluation of collecting points of breath samples for standardization of <SUP>13</SUP>C-acetate breath test

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抄録

われわれ13C懇話会は呼気試験の標準化を目的に結成され, 今回液体食を用いた試案を作成した.われわれはこの試案のサンプリングポイントの妥当性を評価検討した.方法は13C-acetate 100mgを加えたラコール200ml (200kcal) を試験食とし, 呼気を試案 (18point;5, 10, 15, 20, 30, 40, 50, 60, 75, 90, 105, 120, 135, 150, 165, 180, 210, 240分後) の如く採取し, サンプリングポイントを変えた2つの方法 (10point, 24point) と比較した.評価項目は本邦で頻用される7つのパラメータ (m値, AUC, MRT, Tmax (実測値), T1/2, lag phase, GEC) を用いた.試案のパラメータは比較した2つの方法とほぼ同じであり, サンプリングポイントの妥当性が証明された.これは簡便化の観点からは, 呼気採取ポイントを10pointに削減可能であることも示す結果であり, 従来のパラメータを用いて総合的に評価する場合は, 10point程度は呼気採取が必要と考えられた.胃切除後の症例ではサンプリングポイントに関わらず実測値とのきれいなfitting carveは描けず, パラメータを用いた評価は困難と思われた.

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