高性能車両系伐出システムにおける適正作業域と機械の組合わせの検討

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  • The rational approach to the working design of ground-based harvesting systems.
  • コウセイノウ シャリョウケイバツシュツシステム ニ オケル テキセイ サギョウイキ ト キカイ ノ クミアワセ ノ ケントウ

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抄録

高性能林業機械による作業システムとして,フェラーバンチャースキッダ+プロセッサ(デリマ)の組合わせの車両系伐出システムを取り上げ,作業工程間の作業待ち時間を最小にし,伐出システム全体の生産性を最大にする適正な集材距離や作業域(面積)の関係などについてシミュレーション技法により検討した。その結果,伐出システムの生産性は作業工程間の作業待ち時間に関係し,伐出システム全体の総作業待ち時間は各種作業法に対して集材距離の関数で示された。最小総作業待ち時間を与える集材距離を適正集材距離とすると,同一の作業条件における適正集材距離は,各集積点密度や集材路網型に対して一定であることを明らかにした。また,適正集材距離は,機械の組合わせや台数あるいは積載量によって変化し,3工程連携作業の当該伐出システムでは,約400〜500mが与えられた。さらに作業の稼働状況を示す指標として作業工程の作業率k_sや工程間の重複率C_sを明らかにし,これらの数値を用いた伐出システム全体の生産性の推定式を提示した。

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