書誌事項
- タイトル別名
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- Advisable Role of Co-medical in Breast Cancer Screening
- ―札幌ことに乳腺クリニックの場合―
- ―A Case of Sapporo-Kotoni Breast Clinic―
抄録
現在,乳癌罹患者数は7万人に達すると推計される。2012年の乳癌死亡数は初めて減少を認めたが,進行癌も未だに減少していないのも事実である。さらなる減少をさせるためには受診率の向上が不可欠である。受診者が受診し易いよう,また繰返し受診を啓蒙する必要がある。そのためにはメディカルスタッフの役割が重要である。当院は医師,看護師,臨床放射線技師,臨床検査技師をはじめ,事務職員,外来クラークとすべての職員がそれぞれの役割を果たしている。医師,管理職以外はすべて女性スタッフとしている。外来がスムーズに進むように外来棟を新築し,3診体制とした。また最新の診断機器を導入,院内の画像診断ネットワークを構築し,受診者に精度の高い診断結果を提供できるようにしている。受診者が最初に訪れるのは「受付」である。窓口での対応は「事務職員」である。いわば病院の「顔」である。笑顔で対応するようにしている。ここでの対応が受診者のイメージに影響を与える。また「問診」をはじめ,看護師の役割が非常に重要である。検診初診者は自覚症状があるわけではないが,何らかの不安があるものと思われる。看護師の丁寧な対応は心理的なサポート,信頼関係の構築,不安の緩和に繋がる。検査技師はすべて女性で,事前に受診者に検査の内容を説明し,不安や緊張をほぐして検査に参加してもらえるように心がけている。それぞれのメディカルスタッフがそれぞれの役割を担っている。
収録刊行物
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- 日本乳癌検診学会誌
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日本乳癌検診学会誌 23 (2), 247-254, 2014
特定非営利活動法人 日本乳癌検診学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679441264256
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- NII論文ID
- 130005421460
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- ISSN
- 18826873
- 09180729
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可