福岡市における人口高齢化の地域的パターン

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タイトル別名
  • Some Geographical Considerations on Aging of Population in Fukuoka City
  • フクオカシ ニ オケル ジンコウ コウレイカ ノ チイキテキ パターン

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大都市における差別高齢化の実態と人口高齢化の進展における地域格差を分析する研究目的から, 本稿では地方中枢都市の一つである福岡市を研究対象地域に選び, 若干の考察を行った。その結果, 高齢特化係数にもとづいた人口高齢化の地域的パターンの検討では, 都心および都心周辺部を核としてその周辺には非高齢化地区が展開し, 郊外の縁辺部でふたたび高齢化地区の出現をみるというほぼ同心円状に三圏化した地域的パターンを抽出することができた。しかし, 周辺市街地では高齢人口の集積・増加にもかかわらず, 高齢化地区として顕著な特化がみられなかった。その理由は同地区における高齢人口の散在的な地域分布によるものと判断された。さらに1980-85年における地帯区分別・年齢階級別の人口動向の検討および高齢化進展度の特化係数を用いた考察によると, 周辺市街地から郊外にかけては全国平均・福岡市平均の2倍以上に人口高齢化の進展を示す地区の出現率が相対的に高く, 今後は人口高齢化の波がしだいに郊外化していくものとの予想を得ることができた。

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