国立国会図書館におけるパッケージ系電子出版物利用可能性調査について(<50号記念特集>「記憶、記録、史料、館、ネットワーク-そのパラダイムシフトを考える」)

  • 今野 篤
    国立国会図書館関西館事業部電子図書館課

書誌事項

タイトル別名
  • Renderability of packaged electronic publications in National Diet Library(<Records Management No.50 : Special Issue>Memory, records, archives, institutions, networks : considering their paradigm shifts)
  • 国立国会図書館におけるパッケージ系電子出版物利用可能性調査について
  • コクリツ コッカイ トショカン ニ オケル パッケージケイ デンシ シュッパンブツ リヨウ カノウセイ チョウサ ニ ツイテ

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説明

国立国会図書館では平成14年度よりデジタル情報の長期保存に関連した調査を実施している。平成15年度には国立国会図書館が所蔵するパッケージ系電子出版物(CD-ROMやDVDなど、電子媒体に固定された出版物)の利用可能性調査を実施した。その結果、サンプルの約7割に利用上の問題があることが判明した。問題の内訳は、OSに関係するもの(50%)、アプリケーションプログラムに関係するもの(30%)、媒体に関係するもの(12%)、その他(8%)である。これら利用上問題のある資料については、エミュレーションやマイグレーションなどの長期保存対策が有効だと考えられているが、長期的な展望に基づいて実施する必要がある上、それを可能にするシステムも欠かせない。長期保存システムの構築にあたっては、OAIS参照モデルが参考にはなるが、システム自体の寿命や技術進歩、システム移行なども考慮しなくてはならない。

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