日本におけるレタスと在来近縁種の交雑性評価
書誌事項
- タイトル別名
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- Evaluation of hybridization between lettuce (<i>Lactuca sativa</i> L.) and its native species in Japan
- ニホン ニ オケル レタス ト ザイライ キンエンシュ ノ コウザツセイ ヒョウカ
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説明
<p>日本において遺伝子組換えレタス(Lactuca sativa L.)の生物多様性影響評価を実施する場合,交雑性評価の対象となる在来近縁種として,L. indica(アキノノゲシ),L. raddeana(ヤマニガナ),L. sibirica(エゾムラサキニガナ),L. sororia(ムラサキニガナ),L. triangulata(ミヤマアキノノゲシ)の5種が知られている.本研究ではまず,これら5種とレタスとの雑種個体を判別することが可能なDNAマーカーを開発するため,既報のEST-SSRマーカーを利用して,各近縁種とレタスの間で多型のあるSSRマーカーをスクリーニングした.次に,交雑性については,L. indicaとL. raddeanaはレタスと交雑しないことが報告されていることから,報告のない3種(L. sibirica,L. sororia,L. triangulata)について,交雑実験によりレタスとの交雑性を評価した.その結果,L. sororiaとL. triangulataについてはレタスとの雑種個体は得られなかった.一方,L. sibiricaについてはレタスとの交配により雑種種子が得られることが明らかになった.しかし雑種個体はいずれも発芽後生長を停止した.以上の結果より,日本の自然界においてレタスと在来近縁種との交雑は起こらないか,雑種個体が得られても定着しないと考えられた.</p>
収録刊行物
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- 育種学研究
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育種学研究 19 (2), 77-84, 2017
日本育種学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679446780544
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- NII論文ID
- 130005709535
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- NII書誌ID
- AA11317194
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- ISSN
- 13481290
- 13447629
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- NDL書誌ID
- 028652307
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- journal article
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可