ビフィズス菌による抗アレルギー作用

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タイトル別名
  • Anti-allergic effect of bifidobacteria

抄録

近年、先進諸国を中心にアレルギー疾患が急激に増加し、その原因の1つとして微生物との接触機会の減少を指摘する「衛生仮説」が提唱されている。「衛生仮説」と関連して、アレルギー疾患と腸内細菌との関連が示され、乳酸菌やビフィズス菌などのプロバイオティクスによる抗アレルギー効果が研究されている。ヒト由来ビフィズス菌Bifidobacterium longum BB536については、これまで複数の臨床試験においてスギ花粉症に対する発症予防および症状抑制作用が認められている。ビフィズス菌による免疫調節作用としては、Th1/Th2バランスの改善や制御性T細胞の誘導などの機序が報告されている。またBB536は、花粉症臨床試験の中で花粉飛散に伴う腸内細菌叢の変動を抑制するなど、整腸作用を介した間接的な免疫調節作用も示唆されている。本稿では、BB536摂取による花粉症改善効果を中心にビフィズス菌による抗アレルギー作用及びその作用機序について紹介する。

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参考文献 (21)*注記

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282679446995584
  • NII論文ID
    130004543691
  • DOI
    10.4109/jslab.21.112
  • ISSN
    21865833
    1343327X
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • Crossref
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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