進化と人類学の学習に対する新学習指導要領の影響および高校での人類学教育の実践例

書誌事項

タイトル別名
  • The influence of the New Course of Study on teaching and learning of evolution and anthropology, and an example of the anthropology education in a high school
  • シンカ ト ジンルイガク ノ ガクシュウ ニ タイスル シン ガクシュウ シドウ ヨウリョウ ノ エイキョウ オヨビ コウコウ デ ノ ジンルイガク キョウイク ノ ジッセンレイ

この論文をさがす

抄録

2008年から2009年にかけて,初等・中等教育の学習指導要領が改訂された。これにより,中等教育において,すべての生徒が生物進化に触れる機会が多くなった。例えば高等学校の教科書では,4社中3社で人類進化に割かれるページ数が増した。しかし,今回著者が2007年に行った進化と人類学に関するアンケートを再度行って比較したところ,新学習指導要領実施前後で,高校1年生における進化と人類学に関する認識に大きな変化は認められなかった。また,生徒の進化に関する理解は,教員が通常の授業で進化を意識することによって促進され,人類進化を扱うことによってさらに高まっていることが示唆された。生徒が人類学に触れる機会を増やすためには,生徒,教員双方への啓発が必要な状況が継続している。このような現状を踏まえて,高校で人類進化についての学習機会を作る講座を実践した。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ