佐渡島の河川のドジョウ密度を決定する要因とその保全策への応用

  • 田中 亘
    <I>九州大学大学院都市環境システム工学専攻</I>
  • 鹿野 雄一
    <I>九州大学大学院工学研究院環境都市部門</I>
  • 山下 奉海
    <I>九州大学大学院都市環境システム工学専攻</I>
  • 斉藤 慶
    <I>新潟大学大学院自然科学研究科</I>
  • 河口 洋一
    <I>徳島大学大学院ソシオテクノサイエンス研究部</I>
  • 島谷 幸宏
    <I>九州大学大学院都市環境システム工学専攻</I>

書誌事項

タイトル別名
  • Determinants of the <I>Misgurnus anguillicaudatus</I> population and its application to conservation planning in Sado Island, Japan
  • サドガシマ ノ カセン ノ ドジョウ ミツド オ ケッテイ スル ヨウイン ト ソノ ホゼンサク エ ノ オウヨウ
  • determinants of the misgurnus anguillicaudatus population and its application to conservation planning in sado island japan

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説明

本研究は,ドジョウの保全を目的に,河川のドジョウ生息量に対する景観スケール・局所スケールの環境要因の影響を,GLM により明らかにした.また,得られたモデルよりドジョウの潜在的な生息量を地図上に予測し,ポテンシャルマップを作成した.その結果,以下の知見が得られた.<BR>1) 8 月の河川のドジョウの生息量に対して,水中植生,泥床,コンクリート床,周囲のため池面積が強い影響を及ぼすこと,3 月の河川のドジョウの生息量に対して,周囲の水田面積が強い影響を及ぼすことが示された.<BR>2) 佐渡島中央部に位置する国仲平野の河川で高いドジョウ生息量があると推測され,同地域がドジョウの保全対象地域としてふさわしいことが明らかになった.<BR>3) この結果から,佐渡島のドジョウの保全には,国仲平野において,河川とため池・水田とのネットワークの改善,水際の植生の再生,コンクリート床の撤去が有効な対策であると考えられた.

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参考文献 (29)*注記

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