アレルギー疾患の疫学調査 ―アトピー性皮膚炎は減少している・姫路市の小学新入生調査から―

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  • The prevalence of allergic diseases -The prevalence of atopic disease is decreasing・ from the surveillance in Himeji-

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抄録

姫路市ではアレルギー調査を米国胸部疾患学会の問診票(ATS-DLD)の改訂版を用いて,小学新入生を対象に平成7年より毎年約5,000名に実施してきている.その結果アトピー性皮膚炎は平成7年では17.5%の有症率が平成22年には9.4%と著明に減少していた(P<0.001).気管支喘息は4.8%から4.4%にとやや減少し(P=0.016),アレルギー性鼻炎は8.6%から11.1%に(P<0.001),アレルギー性結膜炎は3.6%から4.5%に,スギ花粉症の疑いは6.7%から8.2%に(P<0.001),いずれも有意に増加した.アトピー性皮膚炎有症率の減少は絨毯の減少,畳の減少と構造の変化による家屋におけるダニの減少が,またアレルギー性鼻炎,アレルギー性結膜炎,スギ花粉症の疑いの有症率の増加はスギ花粉の飛散増大が疑われた.<br>

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