中間言語情報を記憶するピボット翻訳手法

  • 三浦 明波
    奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科
  • Neubig Graham
    奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科 カーネギーメロン大学言語技術研究所
  • Sakti Sakriani
    奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科
  • 戸田 智基
    名古屋大学情報基盤センター
  • 中村 哲
    奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科

書誌事項

タイトル別名
  • Improving Pivot Translation by Remembering the Pivot
  • チュウカン ゲンゴ ジョウホウ オ キオクスル ピポット ホンヤク シュホウ
  • チュウカン ゲンゴ ジョウホウ オ キオク スル ピボット ホンヤク シュホウ

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抄録

<p>統計的機械翻訳において,特定の言語対で十分な文量の対訳コーパスが得られない場合,中間言語を用いたピボット翻訳が有効な手法の一つである.複数のピボット翻訳手法が考案されている中でも,特に中間言語を介して 2 つの翻訳モデルを合成するテーブル合成手法で高い翻訳精度を達成可能と報告されている.ところが,従来のテーブル合成手法では,フレーズ対応推定時に用いた中間言語の情報は消失し,翻訳時には利用できない問題が発生する.本論文では,合成時に用いた中間言語の情報も記憶し,中間言語モデルを追加の情報源として翻訳に利用する新たなテーブル合成手法を提案する.また,国連文書による多言語コーパスを用いた実験により,本手法で評価を行ったすべての言語の組み合わせで従来手法よりも有意に高い翻訳精度が得られた.</p>

収録刊行物

  • 自然言語処理

    自然言語処理 23 (5), 499-528, 2016

    一般社団法人 言語処理学会

参考文献 (14)*注記

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