書誌事項
- タイトル別名
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- A girl with acute generalized exanthematous pustulosis who presented similar symptoms of Kawasaki disease
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説明
川崎病との鑑別を要した急性汎発性発疹性膿疱症の8歳女児例を経験した.入院時発熱,全身の紅斑,両側眼球結膜充血,口唇紅潮,四肢浮腫をみとめた.炎症反応が高値で,血清アルブミン,ナトリウム値が低下していた.川崎病も疑われたが発熱2日目であり,細菌感染症を考慮し抗菌薬の静注を開始した.翌日より全身の紅斑上に多数の小膿疱を認め診断に至った.入院3日目に解熱し,入院4日目に抗菌薬を中止した.紅斑・膿疱は徐々に消退し,入院5日目より落屑を認め,入院6日目に軽快退院した.原因検索として,発症から4日目と2か月時に薬剤リンパ球刺激試験を実施し,アセトアミノフェンが陽性であったことから原因薬剤と推定した.急性汎発性発疹性膿疱症は,川崎病,敗血症と病状が類似することもあり,誤診や原因薬剤投与による病状悪化の危険もある.小児では稀ではあるが,重症薬疹の一病型として認識する必要があると思われた.
収録刊行物
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- 日本小児アレルギー学会誌
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日本小児アレルギー学会誌 29 (1), 93-98, 2015
一般社団法人日本小児アレルギー学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679451458048
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- NII論文ID
- 130005074488
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- ISSN
- 18822738
- 09142649
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可