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- 津曲 俊太郎
- 神奈川県立こども医療センターアレルギー科
書誌事項
- タイトル別名
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- Current status and future prospects of subcutaneous immunotherapy―including SCIT with birch pollen extract―
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説明
<p> アレルゲン免疫療法はアレルギー疾患に対する唯一の根本的治療であり, 近年その有効性および臨床的意義が再認識されはじめている. 特に近年は舌下免疫療法 (SLIT) が普及してきており, その安全性や利便性を考えると今後はSLITが免疫療法の中心となっていくことが予想されるが, 現時点では適応が12歳以上であることや治療抗原がダニ・スギの2種類しかないことなどを考えると皮下免疫療法 (SCIT) はまだ重要な治療手段であると考える. しかし, そのSCITにおいてもいまだ課題は多い. 特に安全性に関しては全身症状の発現頻度が高く, より安全性の高い製剤の開発やより安全な増量スケジュールの確立が望まれる. また, わが国で使用可能な治療エキスは海外と比較すると圧倒的に少ないことも重要な課題としてあげられる. さらに今後期待される治療の1つとして当科では花粉-食物アレルギー症候群 (PFAS) に対するシラカバ花粉エキスを用いたSCITを実施しており, 良好な成績を示している.</p>
収録刊行物
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- 日本小児アレルギー学会誌
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日本小児アレルギー学会誌 32 (1), 41-46, 2018
一般社団法人日本小児アレルギー学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679452561536
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- NII論文ID
- 130006594414
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- ISSN
- 18822738
- 09142649
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
- OpenAIRE
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可