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- 玉田 克巳
- 北海道環境科学研究センター自然環境部自然環境保全科
書誌事項
- タイトル別名
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- Wintering status of Raven in Eastern Hokkaido.
抄録
国内におけるワタリガラスCorvus coraxの生息状況は,北海道で稀な冬鳥とされているが,近年では観察記録が増えてきている.本研究では,釧路支庁管内において野外で確認したワタリガラスの記録をまとめるとともに,北海道東部を対象に文献調査を行い,近年のワタリガラスの生息状況と分布の変化について明らかにした.野外観察では94件の確認情報が得られた.確認情報はすべて内陸部のもので,環境は森林植生が89% を占めた.文献調査から124件の確認情報が得られ,野外観察とあわせて218件の情報が得られた.ワタリガラスは冬鳥として飛来していた.1969~1978年の間は3市町の海岸部に分布していただけである.1991~1997年には9市町,1998~2005年には16市町村で確認されており,ワタリガラスは海岸部のほかに内陸の市町村にも分布していた.北海道東部では,1990年代に狩猟と駆除によるシカCervus nipponの捕獲数が増加し,ワタリガラスがシカの残滓を食べているところも目撃されている.シカの捕獲数が増加した時期とワタリガラスの分布が拡大した時期は一致しており,シカの捕獲数増加がワタリガラスの分布拡大の一因になっていると考えられる.
収録刊行物
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- 日本鳥学会誌
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日本鳥学会誌 57 (1), 11-19, 2008
日本鳥学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679456769792
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- NII論文ID
- 130004496955
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- ISSN
- 18819710
- 0913400X
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可