水場から離れた高山で見つかったアカハライモリの形態や行動の特異性

DOI
  • 小林 朋道
    Department of Environmental Policy and Management, Faculty of Enviroment and Information Studies, Tottori University of Environmental Studies

書誌事項

タイトル別名
  • Unusual morphology and behavior of Japanese fire-bellied newts found on a high mountain trail distant from any water body

抄録

2005年8月および9月に, 鳥取県と兵庫県にまたがる氷ノ山 (標高1510m) の頂上付近の登山道で, 雌のアカハライモリ Cynpos pyrrrhogaste 2匹発見した.発見場所の近くには水場はなく, 最も近い水場 (谷川の水源地および湿地沼) でも, 1km近く離れていた.いずれのイモリも, 四肢や指の形態, 体表の状況, 行動などに, 平地の水場で見られるイモリとは異なった, 陸上活動への影響と推察される特徴が見られた.例数は少ないが, アカハライモリは, ブナ林のような腐植層が発達した陸地であれば長期間生きていけるという可能性, また, 雌は繁殖水場を離れ, かなり遠くまで移動する性質があるという可能性を示唆する事例である.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282679456813184
  • NII論文ID
    130004013367
  • DOI
    10.14880/hrghsj1999.2007.120
  • ISSN
    1884930X
    13455826
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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