地域における医療資源がもたらす主観的健康感への影響 : 健康観の視点からの検討

書誌事項

タイトル別名
  • Effects of Regional Health Care Resources on Self-rated Health : From the Perspectives of View of Health
  • チイキ ニ オケル イリョウ シゲン ガ モタラス シュカンテキ ケンコウカン エ ノ エイキョウ ケンコウカン ノ シテン カラ ノ ケントウ

この論文をさがす

抄録

本研究の目的は、地域における医療資源が、その地域に居住する住民の健康観や主観的健康感とどのような関連を持つのかを明らかにすることである。仙台市民を対象にした社会調査データ、病院名簿、診療所名簿を用いて、マルチレベル分析で統計的に解析した。その結果、地域における医療資源は直接的には個人の健康観に関連せず、さらには主観的健康感にも影響は認められなかった。しかし、地域における病院数と健康観との交互作用項が主観的健康感に負の影響があることが明らかになった。このことから、地域における医療資源は、直接的に個人の健康に影響する因子というわけではないが、地域における病院数に関して言えば、マクロな社会状況の影響を受ける個人の健康観と主観的健康感との関係を負に調整する機能を持つ可能性が示唆された。

収録刊行物

関連プロジェクト

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ