高次脳機能における注意機能と言語機能の関係

  • 松尾 康弘
    鹿児島大学大学院・理工学研究科・システム情報科学:鹿児島医療技術専門学校・言語聴覚療法学科
  • 吉田 秀樹
    鹿児島大学大学院・理工学研究科・システム情報科学

書誌事項

タイトル別名
  • Relations between attention function and language function in higher brain function
  • コウジ ノウ キノウ ニ オケル チュウイ キノウ ト ゲンゴ キノウ ノ カンケイ

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説明

近年、脳の認知機能研究が進み、リハビリテーションへの応用が多くみられるようになってきた。その認知機能の基盤である注意機能改善に対するModified attention process training(以下M-APT)が紹介され、その効果として、注意機能のみならず、社会的外向性等の改善までみられた報告がなされている。本研究はそのような背景から、注意機能が言語機能、コミュニケーション能力および知的機能に与える影響について検討した。方法は脳血管障害患者8名にM-APTを実施し、その前後において、注意機能検査、言語機能検査、コミュニケーション能力検査、知能検査を行った。その結果、知的機能検査以外の各検査結果が有意に向上した。以上から、注意機能向上は、言語課題の遂行・処理を促進させ、コミュニケーション能力の向上へ良い影響を与える可能性が示唆された。

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参考文献 (25)*注記

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