カリフォルニア渇水銀行における政府の役割

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  • カリフォルニア カッスイ ギンコウ ニ オケル セイフ ノ ヤクワリ ミズ トリヒキ ノ フクサヨウ ト ソノ ゼセイサク
  • 水取引の副作用とその是正策

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カリフォルニア渇水銀行(California drought water bank)は、米国カリフォルニア州にて1991年に発動されて以来、同州の渇水対策として定着した感がある。一般に、渇水時には、水の配分問題-稀少な水を農業・工業・生活・環境の各部門にどう配分するか-が浮上する。水銀行はこの問題を、州当局の仲介の下、利水者間の自発的な水取引を通じて解決する仕組みであり、いわば市場メカニズムの要素を導入した水の再配分政策といえる。<br> 水銀行における政府の役割とは何か? 水銀行には市場メカニズムの要素が組み込まれているが、当然それは万能な解決策ではない。水銀行は回を重ねるたび、前回の問題点を修正する形で変化しており、その是正策の積み重ねの一部は、水銀行プログラムにおける政府の役割が変化する過程と軌を一にする。本稿は1991年度と1992年度のプログラムに目を配ることで、この過程を明らかにするものである。

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