ダム建設問題をめぐる社会的合意形成とその阻害要因
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- Pei-i Tsai
- 京都大学大学院地球環境学舎
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- Kagohashi Kazuki
- 南山大学社会倫理研究所
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- Sato Masayuki
- 神戸大学大学院人間発達環境学研究科
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- Ueta Kazuhiro
- 京都大学大学院経済学研究科
Bibliographic Information
- Other Title
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- 設楽ダム計画を事例として
Description
本研究は、設楽ダムを事例に、公共事業をめぐる関係者間の利害対立の構造を分析し、社会的合意形成を阻害する要因を考察するとともに、全国のダム検証に係る「関係地方公共団体からなる検討の場」の取組みの意義と限界を明らかにすることを目的にしている。本研究では、まずダムの必要性をめぐって開発主体である国や県と反対派住民の主張が対立する中心的論点について、行政が提示した将来の水需要量の数値に問題があることを示した。そして、ダム建設についての利害対立を調整する制度や手段について、設楽ダムのような直轄ダム事業の検証に係る審議会は事業者と関係公共団体が中心に行うのに対して、補助ダム事業の検証は地域ごとに多様な利害関係者と制度設計の下で審議を行うという違いがあり、両者を比較しながら、ダム検証についての現状制度の不十分性を指摘した。
Journal
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- JOURNAL OF WATER AND ENVIRONMENTAL ISSUES
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JOURNAL OF WATER AND ENVIRONMENTAL ISSUES 27 (1), 1-12, 2014
JAPANESE ASSOCIATION FOR WATER RESOURCES AND ENVIRONMENT
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Keywords
Details 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679458534144
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- NII Article ID
- 130004680175
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- ISSN
- 18839398
- 09138277
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- Text Lang
- ja
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- Data Source
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- Abstract License Flag
- Disallowed