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- 宮永 健太郎
- 滋賀県琵琶湖環境科学研究センター
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説明
本稿は、持続可能な水資源・環境保全という公共政策の内容やそのあるべき姿について、「生態系サービスマネジメント」という視点から分析・提示を試みたものである。具体的には、水生態系サービスが有する「公共性と地域性」、「複数性」、「不確実性」という計3点の性質に着目するとともに、これまで再三議論されてきた「水生態系保全」、「水の公共性とその価値」、「水行政の縦割りと政策統合」、「順応的管理」、「市民参加」といった政策的テーマがもつ理論的・実践的意味を、生態系サービスマネジメントという視点から包括的・統一的に示した。また同時に、生態系サービスという概念を水資源・環境保全分野に適用する際の注意点についても言及し、既存の議論に欠落している論点を補強することで生態系サービスマネジメントアプローチのさらなる展開可能性を模索した。
収録刊行物
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- 水資源・環境研究
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水資源・環境研究 26 (2), 59-66, 2014
水資源・環境学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679458622336
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- NII論文ID
- 130004565606
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- ISSN
- 18839398
- 09138277
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可