内視鏡的静脈瘤結紮術(EVL)治療後10年以上の長期生存食道静脈瘤症例に関する検討
書誌事項
- タイトル別名
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- Patients with esophageal varices showing long-term survival for 10 years or longer after endoscopic variceal ligation
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説明
内視鏡的静脈瘤結紮術(以下,EVL)は簡便な方法であるが,比較的再発も多い.当院にて初回EVL後,現在に至るまでに10年以上経過した食道静脈瘤症例について検討した.当院において2001年3月までにEVLを行った症例237名のうち10年以上生存中の症例は18例(7.6%).そのうち,当院にて全経過が判明している16例について検討を行った.初回治療時平均年齢61.9歳.男性5名,女性11名.初回緊急例2例,予防施行例14例.その治療歴は,10例はEVL単独で,残りの6例は他治療併用例であった.経過中8名が死亡し,その中で消化管出血死は1名のみであった.血流評価の上,食道静脈瘤硬化療法(以下,EIS)等の治療法を選択することが最良とは思われるが,煩雑な検査や手技ではないEVL治療を繰り返すことでも,出血予防としての治療効果が期待でき,長期生存につながると考えられた.
収録刊行物
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- 日本門脈圧亢進症学会雑誌
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日本門脈圧亢進症学会雑誌 18 (2), 99-105, 2012
日本門脈圧亢進症学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679458993408
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- NII論文ID
- 130004852852
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- ISSN
- 21866376
- 13448447
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可