欧州のインフォームド・コンセント : ドイツの心臓移植を中心に(国際社会におけるインフォームド・コンセント)

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タイトル別名
  • Informed consent in Europe "Especially for heart surgery in Germany"

抄録

インフォームド・コンセントについて、ドイツでの心臓外科の臨床経験をふまえ、実際にどのように行なわれているかを実例を呈示し考え方を述べる。ドイツにおいては心臓手術は限られた施設で集中的に治療が行なわれており、各施設平均4例の手術を毎日行なっている。しかし、そのスタッフは日本に比べ非常に少ないため、患者への説明に小冊子を用いている。しかし、これですべての説明を省略するわけでなく、必ずその事項についての質問の時間はとっているが、日本に比べ短いようである。これは外科医のところに来る時にはすでに前医において十分説明がなされているためである。しかしながら、心臓移植の場合は詳細にわたって説明がなされ、また臓器提供者に対しても十分説明するような努力が払われている。インフォームド・コンセントは、医療を行なう側の熱意と繰り返しの説明が肝要である。

収録刊行物

  • 生命倫理

    生命倫理 3 (1), 9-12, 1993

    日本生命倫理学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282679460871936
  • NII論文ID
    110001238410
  • DOI
    10.20593/jabedit.3.1_9
  • ISSN
    2189695X
    13434063
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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