発達障害児の衝動性とセルフコントロール(<特集>選択行動研究の現在)

書誌事項

タイトル別名
  • Impulsiveness and Self-Control in Developmentally Handicapped Children(<Special Issue>THE PRESENT STATUS OF CHOICE STUDIES)
  • 発達障害児の衝動性とセルフコントロール
  • ハッタツ ショウガイジ ノ ショウドウセイ ト セルフコントロール

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説明

セルフコントロールのパラダイムを用いた選択行動の研究は、近年動物や健常者の基礎研究が盛んに行われているが、発達障害児を対象とした研究はきわめて少ない。注意欠陥多動性障害および自閉性障害の子どもたちは、多動性と衝動性を主要な症状として持っている。したがって、そのような子どもたちの衝動性とセルフコントロールに関する実験的な研究は重要であろう。本稿では、それらの研究を次の2つの観点に基づいて概観した。すなわち、(1)衝動性の測定と評価に関する研究、(2)セルフコントロールの研究から得られた訓練手続きに関する研究である。さらに、発達障害児にセルフコントロールのパラダイムを適用する際の問題点について論議した。主な論点は、言語教示に関する問題、強化子の査定、満足の遅延パラダイムとの関係の3点であった。

収録刊行物

  • 行動分析学研究

    行動分析学研究 11 (1-2), 29-40, 1997

    一般社団法人 日本行動分析学会

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