シラバスからみる大学における介護福祉士養成課程の倫理教育

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タイトル別名
  • <i>Current ethics education in Kaigofukushishi (care worker) training courses at universities in terms of syllabus through analysis of syllabus details </i>

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抄録

<p>    本稿では、我が国の大学介護福祉士養成課程における倫理教育の現状を把握するため、介護福祉士養成課程のある大学シラバスとカリキュラムを収集し、倫理の科目内容として挙げられている主要項目の抽出を試み、その特徴を分析した。その結果、対象校のほぼすべてに「生命倫理」、「介護倫理」、「倫理」など科目名に倫理を含む倫理関連科目が配置されていたが、選択科目が大半であり必ずしも学生が履修するとは限らないこと、低学年配置であることや講義内容が基礎的知識の教授にとどまっていることなどから、現場における具体的な倫理問題への対処までは習得することが難しい現状が明らかになった。しかし、多くの大学で、介護系専門科目(介護概論や介護方法論、実習など)のなかで倫理的内容を扱う傾向にあり、倫理関連科目との二本立てにより基礎と応用そして実践としての教育的相乗効果が期待された。</p>

収録刊行物

  • 生命倫理

    生命倫理 26 (1), 35-45, 2016

    日本生命倫理学会

被引用文献 (1)*注記

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