多摩川扇状地の農業水路における水生植物の分布

書誌事項

タイトル別名
  • Distribution of aquatic plants in irrigation channels of the Tama-River Alluvial Fan
  • タマガワ センジョウチ ノ ノウギョウ スイロ ニ オケル スイセイ ショクブツ ノ ブンプ

この論文をさがす

抄録

1.多摩川扇状地の農業水路における水生植物の分布の現状を知るため,多摩川水系から取水している12水系で調査をおこない,分布図を作成した.<BR>2.調査の結果,外来種3種を含む15種の水生植物が記録された.うち9種は,国または都のレッドリストに掲載された保全上重要な種であった.<BR>3.那須扇状地と同程度の種数が生育していたことから,都市化が進んだ多摩川扇状地においても,農業水路は地域の水生植物相の維持に大きく寄与していると考えられた.<BR>4.分布パターンは種によって異なり,その違いには,栄養繁殖様式の違い,水系間の散布制限,湧水への依存度などが関係していると考えられた.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ