女子大学生の過食抑制,拒食抑制に関するセルフ・エフィカシーと食行動の異常傾向との関係

DOI

書誌事項

タイトル別名
  • Relationship between self-efficacy for controlling overeating and diet refusal, and inclination towards eating disorder in female university students

この論文をさがす

抄録

目的:女子大学生の食行動の異常傾向と,過食抑制,拒食抑制に関するセルフ・エフィカシー(以下SE),心理的ストレス反応や痩せ願望,甘味に対する態度などの心理的要因との関係性について検討した.<br>方法:女子大学生280名を対象に質問紙調査を実施した.質問内容は,心理的ストレス反応と痩せ願望および甘味に対する態度,過食抑制に関するSE(過食抑制SE),拒食抑制に関するSE(拒食抑制SE),そして食行動の異常傾向(EAT―26,EDIのBulimia)であった.<br>結果:重回帰分析を行った結果,過食抑制SEは,Bulimiaの得点と負の関連が認められた(β=−.333,p <.001).一方拒食抑制SEは,EATの得点と正の関連にあった(β=.104,p <.05).また,心理的ストレス反応,痩せ願望,甘みに対する態度もBulimiaの得点やEATの得点と正の有意な関連が認められた.<br>結論:過食に対しては,過食抑制SEを高めることが有効であることが示唆された.このことによって今後,食行動を制御する上で重要な手掛かりを得ることができたと考えられる.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ