書誌事項
- タイトル別名
-
- Effect of bryophyte communities on the establishment of young sporophytes of Crypsinus hastatus (Thunb.) Copel.
- ミツデウラボシの幼胞子体の定着における蘚苔類群落の役割
- ミツデウラボシ ノ ヨウホウシタイ ノ テイチャク ニ オケル センタイルイ グンラク ノ ヤクワリ
この論文をさがす
抄録
1. ミツデウラボシの生育立地である乾燥した崖地は,胞子が雨水によって斜面下部へ流出しやすいだけでなく,前葉体が乾燥にさらされてしまうため定着しにくいと予想された.<BR>2. ミツデウラボシの生育立地に群落を形成していた蘇苔類に着目して,蘇苔類の被度とミツデウラボシの幼胞子体の分布を比較した.<BR>3. ミツデウラボシの幼胞子体は,蘇苔類群落が多く生育する小方形区ほど分布している割合が高かった.<BR>4. 蘇苔類群落内は露出した地表面に比べ,散布された胞子が雨水によって流出しにくいため,定着しやすいと考えられた.<BR> 5. 蘇苔類群落内は湿潤環境が維持され,胞子の発芽や前葉体での受精が容易になるため,幼胞子体の分布密度が高くなると考えられた.
収録刊行物
-
- 植生学会誌
-
植生学会誌 29 (2), 105-109, 2012
植生学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390282679464101760
-
- NII論文ID
- 110009578060
-
- NII書誌ID
- AA11347548
-
- ISSN
- 21894809
- 13422448
-
- NDL書誌ID
- 024270110
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可