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- Phomtavong Sombounmy
- Graduate School of Agriculture, Kyoto University
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説明
ラオスは内陸の貧困国であり,公共インフラ(道路)が乏しい僻地では,貧困者比率が依然高い水準にある.道路にアクセスできないことは,ラオスの農村部に貧困者比率が高い主要な理由の一つである.本稿の主な目的は,家計の貧困に対する脆弱性を測定し,道路への季節的なアクセスがラオスの貧困家計の脆弱性に与える効果を実証的に推定することである.さらに,本稿では,農村部の道路建設が,そこに居住する人々,特に,「慢性的貧困家計」に起こりうる(災害・病気などによる)ショックを軽減する効果をもつことを示す.計量分析の結果によると,貧困家計(特に農村部の慢性的貧困家計)は道路投資から最も利益を得る.全天候型道路にアクセスできるならば,まったくアクセスできない家計と比較して,家計消費は23.85%上昇する.たとえ乾季のみアクセス可能なであっても,10.72%上昇する.このとき,全天候型道路へのアクセスは農村部の慢性的貧困を12.04%低下させ,乾季のみアクセス可能な道路の場合は8.81%低下させる.<br>
収録刊行物
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- 農林業問題研究
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農林業問題研究 46 (3), 325-333, 2010
地域農林経済学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679464320896
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- NII論文ID
- 130002150285
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- NII書誌ID
- AN00202829
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- ISSN
- 21859973
- 03888525
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- NDL書誌ID
- 11007029
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- 本文言語コード
- en
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可