飼育下の雌ユキヒョウ(<i>Uncia uncia</i>)1頭と雌チーター(<i>Acinonyx jubatus</i>)1頭における性行動と糞中エストロゲン動態の関係(繁殖学)
書誌事項
- タイトル別名
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- Relationship between Sexual Behaviors and Fecal Estrogen Levels in a Female Snow Leopard (<i>Uncia uncia</i>) and a Female Cheetah (<i>Acinonyx jubatus</i>) under Captivity
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抄録
飼育下の雌ユキヒョウ(Uncia uncia)と雌チーター(Acinonyx jubatus)における性行動と発情ホルモンの関係を調べる目的で,週に2〜7回の頻度で,同一日に行動観察と採糞を行った。糞中エストロゲン(E)濃度はエンザイムイムノアッセイによって測定し,ユキヒョウでは25項目の行動の回数を,チーターではRollingについてのみ回数を記録した。その結果,ユキヒョウでは,糞中E濃度との間に有意な正の相関関係が見られた行動は,Locomotion(r_s=0.4305, P<0.01),Flehmen(r_s=0.3905, P<0.01),Sniffing(r_s=0.3588, P<0.01),Rubbing(r_s=0.2988, P<0.01),Lordosis(r_s=0.2621, P<0.01),Pace(r_s=0.2335, P<0.01),Rolling(r_s=0.2285, P<0.01),Prusten(r_s=0.2216, P<0.01),Spraying(r_s=0.1876, P<0.01),Pursuing(r_s=0.1793, P<0.01),Attacking(r_s=0.1732, P<0.05)およびApproaching(rs=0.1423,P<0.05)の12項目であった。また糞中E値とこれらの行動の頻度は,共に季節的に変動し初冬から晩春にかけて高値を示した。チーターでも,糞中Eのピーク日やその直前にRollingが頻発し,両者の間には有意な正の相関関係が認められた(r_s=0.2714, P<0.05)。以上の結果から,飼育下の雌ユキヒョウと雌チーターにおいて,発情ホルモン動態と関連したこれらの行動を観察することで,適切な交尾のタイミングを予測できる可能性が示唆された。
収録刊行物
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- 日本野生動物医学会誌
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日本野生動物医学会誌 14 (1), 59-66, 2009
日本野生動物医学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679464956288
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- NII論文ID
- 110007225782
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- NII書誌ID
- AA11366156
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- ISSN
- 2185744X
- 13426133
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- 本文言語コード
- en
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可