外来種アライグマ(<i>Procyon lotor</i>)からのコクシジウム類<i>Eimeria</i>属および<i>Isospora</i>属の初確認とトキソプラズマ抗体の保有状況

DOI 機関リポジトリ 機関リポジトリ (HANDLE) Web Site 被引用文献2件 参考文献16件 オープンアクセス
  • 的場 洋平
    アライグマ研究会・酪農学園大学野生動物生態研究会:酪農学園大学獣医学部寄生虫学教室(野生動物学)
  • 淺野 玄
    北海道大学獣医学研究科生態学教室
  • 増渕 寿子
    アライグマ研究会・酪農学園大学野生動物生態研究会
  • 浅川 満彦
    酪農学園大学獣医学部寄生虫学教室(野生動物学)

書誌事項

タイトル別名
  • First Records of the Genera Eimeria and <i>Isospora</i> (Protozoa : Eimeriidae) obtained from feral raccoons (<i>Procyon lotor</i>) alien species in Japan and prevalence of serum antibodies to <i>Toxoplasma gondii</i> among the raccoons
  • 外来種アライグマ(Procyon lotor)からのコクシジウム類Eimeria属およびIsospora属の初確認とトキソプラズマ抗体の保有状況

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説明

北海道石狩地方で野生化したアライグマ(Procyon lotor)260個体のうち13個体からオーシストが検出され,少なくとも,Eimeria procyonisに近似の種(E. cf. procyonis)とIsospora ohioensisが同定された。日本で野生化したアライグマにおけるEimeria属オーシストの確認はこれが初めてである。また,I. ohioensisのオーシストのアライグマから確認は初報告と考えられる。ラテックス凝集反応によるトキソプラズマToxoplasma gondiiの血清抗体検査により,陽性率13.5%から15.0%を得たが,アライグマの原産地である北米に比べ低めであった。

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