沖縄島に生息する雌のジャワマングースの体サイズと性成熟の関係,ならびに繁殖活動の季節推移

  • 小倉 剛
    琉球大学農学部生産環境学科亜熱帯動物学講座
  • 野中 由美
    琉球大学農学部生産環境学科亜熱帯動物学講座
  • 川島 由次
    琉球大学農学部生産環境学科亜熱帯動物学講座
  • 坂下 光洋
    社団法人沖縄建設弘済会北部ダム事務所
  • 仲地 学
    株式会社南西環境研究所
  • 織田 銑一
    名古屋大学大学院生命農学研究科動物管理学研究室

書誌事項

タイトル別名
  • Relationship between Body Size and Sexual Maturation, and Seasonal Change of Reproductive Activities in the Female Feral Small Asian Mongoose on Okinawa Island
公開日
2001
DOI
  • 10.5686/jjzwm.6.7
公開者
日本野生動物医学会

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説明

沖縄島に移入された雌のジャワマングースについて,雌の繁殖状態と体サイズの関係を検討し,性成熟に達する際の体サイズを確認した。また,妊娠個体と乳汁分泌個体の捕獲結果および生殖器系臓器の大きさの周年推移から,繁殖周期を推定した。その結果,頭胴長が240mm以下の雌の多くは性的に未成熟で,成長が早い個体では,頭胴長が255mmの頃に春機発動が始まり,性成熟には頭胴長が265mmの頃に達するものと推察された。体重を指標にした場合,体重が約230g以下の雌は性的に未成熟で,最も小型の個体では,体重が230g〜240gの頃に春機発動に入り,体重が265gになる頃には性成熟に到達すると考えられた。また,沖縄島の雌の多くは,2月から交尾期に入り,4月から9月までを主な出産期とし,授乳期は11月頃まで続くものと考えられた。妊娠雌の捕獲の推移は一峰性で,ほとんどの雌は年一産と考えられた。また,非繁殖期と考えられる12月から1月にも,少数個体によって繁殖活動が行われている可能性が示唆された。妊娠個体が捕獲された期間をもとに算出した妊娠率は32.3%であった。1腹産子数は2頭まれに3頭と推定された。胎盤痕の数より,同時に4頭あるいは5頭の着床が可能と考えられたが,胎盤痕の痕跡の程度と胎子数が3頭以下であったことより,4頭以上が着床しても全てが出産に至らない確率が高いことが示唆された。

収録刊行物

被引用文献 (4)*注記

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参考文献 (17)*注記

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