温暖な環境下での冷却された床接触時の生理・心理反応

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タイトル別名
  • Physiological and subjective responses while touching feet on cooled floors under warm air conditions
  • オンダン ナ カンキョウ カ デ ノ レイキャク サレタ ユカ セッショクジ ノ セイリ シンリ ハンノウ

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抄録

冷房設備の発達は著しく、各家庭にも冷房設備の導入が著しいが、その多くは対流式の冷房装置である。本研究では、床温を気温より低くした「床冷房」下に被験者を90分間椅座位で滞在させ、その間の生理・心理反応を測定し、床冷房の有効性について検討した。設定した環境条件は、気温と床温の組み合わせで、26/24℃、28/26℃、30/28℃、30/26℃の4条件とした。実験前後で鼓膜温が、実験中、身体12部位の皮膚温、心拍数、血圧、主観申告(温冷感、快適感、温熱適希望度)が測定された。鼓膜温には実験前後で差異を認めなかった。皮膚温は気温が高くなるにつれて上昇したが、床温の影響は小さかった。血圧、心拍数は環境条件間において有意な差は認められなかった。90分曝露時に温熱的快適性や温熱的中立が得られた温熱環境条件は26/24℃、28/26℃であり、気温30℃の環境では床温を26℃まで低下させても温熱的中立感は得られなかった。

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