ソーシャルワークにおける反抑圧主義(AOP)の一端――カナダ・オンタリオ州の福祉組織の求人内容と組織理念を手がかりとして――

書誌事項

タイトル別名
  • Anti-oppressive Practice in Canadian Social Work Context
  • ソーシャルワーク ニ オケル ハン ヨクアツ シュギ(AOP)ノ イッタン : カナダ ・ オンタリオシュウ ノ フクシ ソシキ ノ キュウジン ナイヨウ ト ソシキ リネン オ テガカリ ト シテ

この論文をさがす

抄録

<p>カナダでは社会正義を根底とするクリティカル・ソーシャルワークがAnti-oppressive practice(AOP)(反抑圧主義)と呼ばれ実践されている.本稿はクリティカル・ソーシャルワークと反抑圧主義の視座を確認したうえで,カナダの社会福祉組織で反抑圧主義がどのように求められ,また福祉に携わる人々がどのように認識しているかを,求人情報の内容の調査,反抑圧主義を組織理念として採用している団体の事例の検討,さらにソーシャルワーカーと学生に行ったインタビューから明らかにする.これらの調査からは,福祉に携わる人々の中にも,反抑圧主義に対する異なる態度があり,必ずしもソーシャルワークの中での主流とは言えないものの,その必要性が認識され,積極的に実践するために取り組みが行われている現場があることがわかった.</p>

収録刊行物

  • 社会福祉学

    社会福祉学 58 (1), 153-163, 2017

    一般社団法人 日本社会福祉学会

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ