スティーブンス・ジョンソン症候群(Stevens-Johnson syndrome,皮膚粘膜眼症候群)
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説明
急激に発症する皮膚や粘膜の過敏症で,原因には非ステロイド系抗炎症剤,サルファ剤,抗生剤の投与が挙げられるが,その他の薬剤でも起こり得る.また,ウイルス感染が契機の場合もある.症状は発熱(38℃以上),粘膜症状(結膜充血,口唇びらん),多発する紅斑(進行すると水疱・びらんを形成)を伴う皮しんなどである.発症機序の詳細は不明だが,免疫反応の異常が考えられている.病変部では著明なCD8陽性T細胞の表皮への浸潤が見られ,細胞傷害性Tリンパ球(活性化CD8陽性T細胞)が表皮細胞のアポトーシスを誘導する,もしくはこの細胞から産生されるIFN-γやマクロファージから産生されるTNF-αが細胞傷害を引き起こすと想定されている.
収録刊行物
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- ファルマシア
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ファルマシア 50 (3), 243_1-243_1, 2014
公益社団法人 日本薬学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679475859200
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- NII論文ID
- 130005147130
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- ISSN
- 21897026
- 00148601
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可