新たな生体適応型の連結反応を利用する非侵襲的生物発光イメージング

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抄録

水中や生体試料中でも選択的に進行する“生体適応型”の反応は,細胞レベルでの生物学的現象の研究に広く利用されている.しかし,人体病理学を理解する上では細胞レベルだけでなく,より複雑な組織全体レベルでの生物学的現象の研究が必要となる.これまでに知られている生体適応型の反応は,細胞内(in vitro)で用いることができても生きている動物の生体内(in vivo)に応用することは困難なものが多かった.それは,細胞培養培地中よりも生体内の方がより多くの生理活性物質が存在することや,試薬が代謝・排泄を受けることから容易に想像できる.加えて,試薬や生成物の標的以外の細胞や組織への影響についても考慮しなければならない.<br>なお,本稿は下記の文献に基づいて,その研究成果を紹介するものである.<br>1) Ren H. et al., Angew. Chem. Int. Ed., 48, 9658-9662 (2009).<br>2) Godinat A. et al., ACS Chem. Biol., 8, 987-999 (2013).

収録刊行物

  • ファルマシア

    ファルマシア 50 (2), 163-163, 2014

    公益社団法人 日本薬学会

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