ノリッシュ反応
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- TADA Norihiro
- 岐阜薬科大学合成薬品製造学研究室
Abstract
ノリッシュ反応はカルボニル化合物(ケトン,アルデヒド)の光反応であり,I型反応とⅡ型反応が知られている.ノリッシュI型反応では,光照射により励起カルボニル基となり,α位の結合が均等開裂することでラジカル種(アシルラジカル,アルキルラジカル)を与える.発生したラジカル種は,脱カルボニル化,不均化,水素引き抜きなどにより種々の生成物となる.一方,ノリッシュⅡ型反応では,励起カルボニル酸素によってγ位の炭素に結合した水素原子が引き抜かれ,ビラジカル種を与える.生成したビラジカルは,分子内で結合してシクロブタノール誘導体となるか,α位とβ位の炭素―炭素結合を開裂し,ケトンとオレフィンに分解する.
Journal
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- Farumashia
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Farumashia 50 (6), 553_2-553_2, 2014
The Pharmaceutical Society of Japan
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Details 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679476191616
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- NII Article ID
- 130005160571
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- ISSN
- 21897026
- 00148601
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- Text Lang
- ja
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- Data Source
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- JaLC
- CiNii Articles
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- Abstract License Flag
- Disallowed