第20回 商いと暮らし博物館(内子町歴史民俗資料館)

DOI
  • 池田 幸弘
    武田薬品工業(株)ファーマシューティカル・サイエンスアナリティカル・デベロップメント

抄録

潮風薫る八幡浜から内子に向かう。抜けるような青空と、ミカンであろうか陽光を照り返す緑の木々がまぶしい。いかにも南国である。内子は、江戸後期から明治にかけて木蝋(もくろう)の生産で栄えた。木蝋は櫨(はぜのき)の実から油脂分を抽出し、多くの工程を経て作られる。照明としての役割の終焉、安価なパラフィン系の蝋への置換、さらにろうそくそのものの需要の低迷が重なり生産量は激減しているが、往時にはこの木蝋と伊予紙や大洲半紙に代表される和紙産業が大洲藩6万石の屋台骨を支えたという。

収録刊行物

  • ファルマシア

    ファルマシア 54 (5), 450-451, 2018

    公益社団法人 日本薬学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282679476283008
  • NII論文ID
    130006729802
  • DOI
    10.14894/faruawpsj.54.5_450
  • ISSN
    21897026
    00148601
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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