毛髪表面構造をモデルとしたペプチド誘導体の開発とシリコーンフリーコンディショナーへの応用

書誌事項

タイトル別名
  • A Peptide Derivative Developed with a Focus on Hair-surface Structure and Its Application to Silicone-Free Conditioner
  • モウハツ ヒョウメン コウゾウ オ モデル ト シタ ペプチド ユウドウタイ ノ カイハツ ト シリコーンフリーコンディショナー エ ノ オウヨウ

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説明

キューティクル最表面には,18-メチルエイコサン酸が直下のタンパク質に結合したF-layerが存在している。F-layerは毛髪表面を疎水性に保ち,外的ストレスから毛髪を保護しているほか,健康な毛髪の質感の保持にも深い繋がりを持つ。F-layerの破壊はキューティクルのリフトアップや剥離,内部成分の流出など更なるダメージを加速させ,健康な毛髪特有の官能特性が失われるため,再び健康な髪へ修復することを目的として擬似F-layer構造を持つCetearamidoethyl diethonium hydrolyzed protein (CDHP) を開発した。CDHPは,アルキル基を持つカチオン系化合物とコメペプチドとのイオンコンプレックス素材である。これまでに蛍光ラベリング手法でCDHPが毛髪表面のダメージ部位に特異的に吸着することがわかっている。本報ではこれに加えて,接触角および表面摩擦係数測定法でCDHPが毛髪表面の物性を健康毛に近づけること,さらにCDHPを配合したシリコーンフリーコンディショナーが毛髪に良好な感触を与え,その感触を持続できることがわかったのでこれを報告する。

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