NK<sub>1</sub>受容体
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- 今村 知世
- 慶應義塾大学医学部臨床薬剤学 制吐薬適正使用ガイドライン改訂ワーキンググループ
抄録
ニューロキニン1(neurokinin 1:NK1)受容体は,タキキニンペプチドの1つであるサブスタンスPと高い親和性を有するGタンパク質共役型受容体である.中枢のみならず末梢にも存在し,サブスタンスPとの結合により様々な情報伝達系を活性化し,複数のイオンチャネルを修飾して疼痛,神経原性炎症,情動等の広範囲な生理機能と疾患病態に関与している.がん薬物療法に伴う悪心・嘔吐(chemotherapy induced nausea and vomiting:CINV)の中でも抗がん薬投与後24時間以降に発現する遅発性嘔吐は,孤束核や腸管の迷走神経終末にあるNK1受容体へのサブスタンスPの結合により発現することから,NK1受容体拮抗薬にて,制吐効果が得られる.現在,我が国で承認されているNK1受容体拮抗薬には,アプレピタントとそのリン酸化プロドラッグのホスアプレピタントがある.
収録刊行物
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- ファルマシア
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ファルマシア 53 (4), 343_2-343_2, 2017
公益社団法人 日本薬学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679477061120
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- NII論文ID
- 130005530010
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- ISSN
- 21897026
- 00148601
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可