工程能力指数の点推定の改良について

  • 永田 靖
    早稲田大学 創造理工学部 経営システム工学科

書誌事項

タイトル別名
  • Improvement on the Natural Estimators for Process Capability Indices
  • コウテイ ノウリョク シスウ ノ テン スイテイ ノ カイリョウ ニ ツイテ

この論文をさがす

抄録

工程能力指数は製造業の品質管理活動で頻繁に用いられている指標である.<br>本稿では,母集団分布として正規分布を想定した場合の4つの基本的な工程能力指数Cp,CpL,CpU,CpKの自然な点推定量の改良を検討する.<br>2乗損失関数を用いた統計的決定理論の枠組みにおいて,Nagata(1995)は,Cpの自然な推定量がその定数倍で一様に改良できることを示し,改良度を数値計算している.また,数値計算により,CpKの自然な推定量がその定数倍した推定量では一様に改良できないことを考察している.<br>本稿では,CpL;とCpUの自然な推定量がその定数倍により一様に改良できることを示し,改良度を数値的に示す.さらに,サンプルサイズが7以上のとき,CpKの自然な推定量がその定数倍した推定量では一様に改良できないことを数学的に示す.

収録刊行物

  • 品質

    品質 41 (3), 392-398, 2011

    一般社団法人 日本品質管理学会

参考文献 (12)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ