化粧品における防腐処方設計の考え方 —パラベンフリー・防腐剤フリーの実現に向けて—

書誌事項

タイトル別名
  • The Viewpoint of Formulation Design for Preservative-free and Paraben-free Cosmetics
  • 特集総説 スキンケア製品開発における実践技術(4)化粧品における防腐処方設計の考え方 : パラベンフリー・防腐剤フリーの実現に向けて
  • トクシュウ ソウセツ スキンケア セイヒン カイハツ ニ オケル ジッセン ギジュツ(4)ケショウヒン ニ オケル ボウフ ショホウ セッケイ ノ カンガエカタ : パラベンフリー ・ ボウフザイ フリー ノ ジツゲン ニ ムケテ

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抄録

近年でも微生物汚染が原因により製品回収に至った化粧品の事例がある。消費者が化粧品を使用する際に,使い始めから終わりまで安全に安心して使用できることは化粧品が有すべき重要な品質である。本稿では二次汚染リスクの高い製品に対する製品設計上の留意点や,使用頻度が高い防腐剤,国際的な防腐剤規制状況,防腐力に影響を与える因子などを中心に概要を列挙した。また,消費者の安全性志向の高まりや海外の防腐剤の配合規制に応えるため,われわれはパラベンフリー・防腐剤フリーを目的とした製品開発に向けて,1,2-アルカンジオールの抗菌効果と皮膚の感覚刺激性についてパラベンと比較して調べた。その結果,抗菌効果はほぼ同等であり,感覚刺激性はパラベンに比べて有意に低いことを確認した。化粧品開発において適正な製品品質を確保した防腐処方設計の考え方の一助となれば幸いである。

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