宇宙エレベーターを題材とした技術者教育(<特集>宇宙エレベータの実現を目指して 第10回)

書誌事項

タイトル別名
  • Engineering Education Using Space Elevator as a Subject Matter
  • 特集 宇宙エレベータの実現を目指して(第10回)宇宙エレベーターを題材とした技術者教育
  • トクシュウ ウチュウ エレベータ ノ ジツゲン オ メザシテ(ダイ10カイ)ウチュウ エレベーター オ ダイザイ ト シタ ギジュツシャ キョウイク

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抄録

地球と宇宙をケーブルで結びエレベーターのように行き来する宇宙エレベーターのアイデアは素朴であり,意外に古くに提案されているが,論文ではなく,若者に向けて夢を語ったとも思える媒体に書かれている.宇宙エレベーターが纏う未来志向のビジョンは広い分野での教育現場で活用できる.現在のところ,技術者教育に使われている宇宙エレベーターに関する題材は,ほとんどがモデルクライマーである.大学生を主な対象とした技術者教育の場として,ヘリウム気球から垂らしたテザーを宇宙エレベーターのケーブルに見立ててクライマーを昇降させる,宇宙エレベーター技術競技会と宇宙エレベーターチャレンジがある.また,中学生や高校生を含む学生を対象とした取り組みとして,市販のラジコンカー組立てキットの部品を流用して軽量クライマーを製作するSPIDERがある.さらに宇宙エレベーターの技術に興味を持つ者の裾野を広げる取り組みとして,パーツを組み立てるだけでクライマーを製作することができるLASERやMOUSEが考案された.宇宙エレベーターは社会基盤施設であり,さまざまな分野との接点がある.技術者教育はもとより,広い分野の教材として活用することができると期待される.

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