浸漬型膜分離活性汚泥法における膜濾過特性に及ぼす汚泥濃度の影響

  • 川崎 健二
    愛媛大学大学院理工学研究科 物質生命工学専攻
  • 須之内 慧
    愛媛大学大学院理工学研究科 物質生命工学専攻
  • 吉岡 純
    愛媛大学大学院理工学研究科 物質生命工学専攻
  • 大森 大輔
    ダイキアクシスR&D統括部 開発部
  • 松田 晃
    愛媛大学大学院理工学研究科 物質生命工学専攻

書誌事項

タイトル別名
  • Effect of Sludge Solids Concentration on the Filtration Characteristics of Membrane in Submerged Membrane Activated Sludge Process
  • シンシガタ マク ブンリ カッセイ オデイホウ ニ オケル マク ロカ トクセイ ニ オヨボス オデイ ノウド ノ エイキョウ

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抄録

活性汚泥と処理水の分離に精密濾過中空糸膜モジュールを用いた浸漬型膜分離活性汚泥法において,膜の細孔が目詰まりを起こしたり膜表面に汚泥が付着すると,濾過抵抗が増大して吸引圧が上昇し効率的な運転が出来なくなる.本研究では,有機物除去が良好に行える低いBOD容積負荷で膜透過流束一定の条件で,反応槽内の初期汚泥濃度(MLSS)をできるだけ広い範囲で変化させて排水処理実験を行い,MLSSが各種濾過抵抗に与える影響について検討した.<br>その結果,MLSSが12000 mg/Lを超えると吸引圧が上昇する傾向がみられた.このとき,膜モジュールに付着する汚泥量が増加する.この付着汚泥量とケークによる濾過抵抗は比例し,基本的にRuthの濾過方程式に従うことが分かった.これらのことより,浸漬型膜分離活性汚泥法の装置を長期間安定して運転するためには,吸引圧の上昇を抑えることができるMLSSが12000 mg/L以下の条件で操作することが望ましいことが明らかとなった.

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参考文献 (20)*注記

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