酢酸ビニルの連続乳化重合の反応・凝集ダイナミックス

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タイトル別名
  • Reaction/Coagulation Dynamics in a Continuous Emulsion Polymerization Process of Vinyl Acetate
  • サクサン ビニル ノ レンゾク ニュウカ ジュウゴウ ノ ハンノウ ギョウシュウ ダイナミックス

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抄録

連続乳化重合プロセスの強化の観点から,撹拌・混合操作条件および,反応溶液のpHが粒子の反応・凝集に及ぼす効果を調べた.実験は乳化剤濃度を低くすることを目的として臨界ミセル濃度以下で行った.撹拌条件を変化させる実験では,半月型2枚翼の回転数が200 rpm未満で撹拌の影響を受け,重合率および,凝集による粒子成長は抑制された.一方,回転数が200 rpm以上では重合速度に対して重合反応が律速となり,高い重合率が得られた.撹拌速度の増加に伴い,粒子の凝集による成長速度も速くなり,大きい粒子が得られた.反応溶液のpH条件を変化させた実験では,反応溶液のpHが6,7と大きい場合は平均粒子径の最大値は3 μmと増加し,粒子径が10 μm以上のものが観察された.この場合,平均粒子径が最大値に達するまでの粒子径分布はバイモーダルとなり,平均粒子径がピークを過ぎ減少しはじめると粒子径分布は単分散となることがわかった.

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