消石灰を用いた流動層による選択的脱塩化水素処理

  • 飯尾 和典
    名古屋大学大学院工学研究科 分子化学工学専攻
  • 倉知 清悟
    名古屋大学大学院工学研究科 分子化学工学専攻
  • 小林 信介
    名古屋大学大学院工学研究科 分子化学工学専攻
  • 小林 潤
    名古屋大学先端技術共同研究センター
  • 羽多野 重信
    名古屋大学大学院工学研究科 分子化学工学専攻
  • 板谷 義紀
    名古屋大学大学院工学研究科 分子化学工学専攻
  • 森 滋勝
    名古屋大学先端技術共同研究センター

書誌事項

タイトル別名
  • Selective Removal of Hydrogen Chloride by Slaked Lime in a Fluidized Bed Reactor
  • ショウセッカイ オ モチイタ リュウドウソウ ニ ヨル センタクテキ ダツエンカ スイソ ショリ

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抄録

有機廃棄物のガス化ガス中の塩化水素除去を目的として, カルシウム系吸収剤を用いた乾式流動層型脱塩化水素装置設計および評価試験を行った. MCFCを用いた有機廃棄物のガス化発電プロセスではMCFCの機能低下や装置の劣化を防ぐため塩化水素濃度を10 ppm以下に維持する必要がある. 生成ガス中に含まれているCO2との反応の影響を考慮し, 化学平衡および反応速度の観点から最適なカルシウム系吸収剤の選択を行った. その結果, 消石灰 (Ca(OH)2) とHClとの選択的反応はCO2による炭酸化反応を抑制しながら573 K付近で起こることが明らかとなった. 消石灰を用いた流動層反応装置での脱塩化水素処理において, HClは, カルシウム (Ca) の反応率が約0.65に達するまでほぼ10 ppm以下に除去可能であることがわかった.

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