ペルフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)およびペルフルオロオクタン酸(PFOA)の紫外線分解処理挙動

  • 山田 信吾
    東京農工大学大学院工学府 応用化学専攻
  • 内藤 勇太
    東京農工大学大学院工学府 応用化学専攻
  • 山本 貴士
    (独)国立環境研究所 循環型社会・廃棄物研究センター
  • 野馬 幸生
    (独)国立環境研究所 循環型社会・廃棄物研究センター
  • 細見 正明
    東京農工大学大学院工学府 応用化学専攻

書誌事項

タイトル別名
  • Degradation Fate of Perfluorooctansulfonate (PFOS) and Perfluorooctanoic Acid (PFOA) by UV irradiation
  • ペルフルオロオクタンスルホンサン PFOS オヨビ ペルフルオロオクタンサン PFOA ノ シガイセン ブンカイ ショリ キョドウ

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抄録

環境中への残留性が問題視されている有機フッ素化合物の処理に向け,ペルフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)およびペルフルオロオクタン酸(PFOA)の紫外線分解を水中,アルカリ性2-プロパノール(IPA)中にて行い,また水中にて過酸化水素を添加した系,過酸化水素およびFe2+を添加した系において分解性を比較した.PFOSの分解によりフッ化物イオン(F)および硫酸イオン(SO42−),PFOAの分解によりFが生成し,いずれの系においてもPFOSはPFOAに比べ分解性が低かった.またPFOSとPFOAでは系により分解性に違いがみられ,PFOSはアルカリ性IPA中,PFOAは水中での処理が有効であり,PFOSでは過酸化水素の添加により分解性が向上した.光Fenton条件ではPFOAは照射8日後に分解率100%に達したが,PFOSでは28.6%に留まった.PFOAにおいて水中ではC–F結合の切断の進行は遅かったが,光Fenton条件では切断が促進された.またPFOSでは光Fenton条件においてC–F結合切断が抑制された.

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参考文献 (31)*注記

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