ヘキサメタリン酸ナトリウム水溶液中での酸化亜鉛微粒子の電場内での運動挙動

  • 芝田 隼次
    関西大学環境都市工学部エネルギー・環境工学科
  • 山下 大輔
    関西大学環境都市工学部エネルギー・環境工学科
  • 村山 憲弘
    関西大学環境都市工学部エネルギー・環境工学科
  • 馬渕 亮
    関西大学環境都市工学部エネルギー・環境工学科
  • 熊谷 拓也
    関西大学環境都市工学部エネルギー・環境工学科

書誌事項

タイトル別名
  • Behavior of Fine ZnO Particles in an Electric Field in the Presence of Sodium Hexamethaphosphate
  • ヘキサメタリンサン ナトリウム スイヨウエキ チュウ デ ノ サンカ アエン ビリュウシ ノ デンバ ナイ デ ノ ウンドウ キョドウ

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抄録

ヘキサメタリン酸ナトリウムを添加して,分散させた酸化亜鉛粒子の電場内での運動挙動を調べるために,粒子径の異なる酸化亜鉛粒子の電気泳動移動度とゼータ電位におよぼすpH,温度,電解質濃度の影響について検討した.ヘキサメタリン酸ナトリウム溶液中の酸化亜鉛粒子のゼータ電位の絶対値はpH 9で最大となり,高いpHの領域ではNaOHによる電気二重層の圧縮のために減少した.粒子の電気泳動移動度は懸濁液の温度の上昇にともなって増加した.懸濁液の温度の上昇により溶媒の粘性率が低下し,粒子に作用する粘性抵抗力が小さくなるためである.電気泳動移動度は粒子径が5.39 μmまでは粒子径の増加にともない増加し,それ以上の粒子径になると減少した.イオンに作用すると考えられる電気泳動効果および非対称効果は小さな粒子に対して強く作用して,粒子の電気泳動を妨げるためである.一方,ある粒子径以上になると電気泳動効果および非対称効果が作用しなくなり,粘性抵抗力が支配的になるためである.

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参考文献 (13)*注記

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