銅(II)を固定したセルロース系キレート吸着剤におけるヒスチジン含有ジペプチドの吸着特性

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タイトル別名
  • Adsorptive Recovery of Histidine-Containing Dipeptides Using Copper (II) Immobilized Cellulosic Chelating Adsorbent
  • 銅(2)を固定したセルロース系キレート吸着剤におけるヒスチジン含有ジペプチドの吸着特性
  • ドウ 2 オ コテイ シタ セルロースケイ キレート キュウチャクザイ ニ オケル ヒスチジン ガンユウ ジペプチド ノ キュウチャク トクセイ

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抄録

食品廃棄物の抽出物からの回収を目的として,Cu(II)を担持させたセルロース系キレート吸着剤(Cu-CF)によるカルノシン等のヒスチジン含有ジペプチドの吸着について検討した.カルノシンは金属アフィニティーに基づいて効率的にCu-CFに吸着された.Cu(II)を担持させたセルロース吸着剤への(Cu-CF)カルノシンの吸着速度は,Cu(II)を担持させたポリスチレン系キレート吸着剤(Cu-PS)よりも大きかった.カルノシンの吸着率は中性から弱アルカリ性条件下で最大値を示し,吸着は共存する大過剰の塩化ナトリウムの影響を受けなかった.ヒスチジン含有ジペプチドは他のアミノ酸から選択的に吸着され,ウナギ魚腸骨の煮汁の組成に基づく模擬液からも選択的に吸着された.Cu(II)担持セルロース吸着剤に吸着されたカルノシンは酢酸などの脱離剤を含む水溶液と接触することで液中に脱着された.

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参考文献 (17)*注記

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