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- 林 順一
- 関西大学環境都市工学部エネルギー・環境工学科
書誌事項
- タイトル別名
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- Production of Molecular Sieving Carbon from Biomass
- バイオマス オ ゲンリョウ ト シタ ブンシフルイタンソ(MSC)ノ セイゾウ
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説明
<p>バイオマス(ヒノキチップ)を炭化(炭化温度500–1000°C)して,分子篩炭素の製造を試みた.得られた炭化物を用いて,二酸化炭素–メタン,プロパン–プロピレンの分離の可能性について吸着量,吸着速度の面から検討した.その結果,二酸化炭素–メタンについては,すべての炭化物に二酸化炭素もメタンも吸着したが,いずれの場合もメタンより二酸化炭素を多く吸着した.炭化温度800°C以上の炭化物に対して,分子サイズが大きいメタンの吸着時定数が二酸化炭素の30–180倍であることがわかった.プロパン–プロピレンについては,炭化温度800, 900°Cで得られた炭化物に対してプロピレンは吸着するが,プロパンはほとんど吸着しないことがわかった.また,炭化温度700°Cの炭化物に対して,プロパンの吸着時定数はプロピレンの110倍であることがわかった.以上のことからヒノキチップ炭化物を用いて二酸化炭素–メタン,プロパン–プロピレンの分離が可能であると考えられた.</p>
収録刊行物
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- 化学工学論文集
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化学工学論文集 43 (4), 219-223, 2017
公益社団法人 化学工学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679487806976
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- NII論文ID
- 130005815248
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- NII書誌ID
- AN00037234
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- ISSN
- 13499203
- 0386216X
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- NDL書誌ID
- 028441681
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDLサーチ
- Crossref
- CiNii Articles
- OpenAIRE
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可